スティーブ・ジョブズのカリスマ的なリーダーシップがあることは
“ 米国ビジネス社会ではよく、「コンフォート・ゾーン(comfort zone)を超えよ」という表現が使われる。コンフォート・ゾーンとは、そこにいれば安心できる慣れ親しんだ場所のことである。
すでにやり方がわかっている分野の通常の仕事において、目標を定め、ひたすら努力を重ね、ギリギリいっぱいまで成果を出すという営みは、たとえそれがどんなに忙しかろうとも「コンフォート・ゾーンを超える」とは言わない。(中略)
米アップル躍進の背後に、創業者兼CEO(最高経営責任者)スティーブ・ジョブズのカリスマ的なリーダーシップがあることは、本欄でもたびたび指摘してきた通りである。その彼が、かつてこう語ったことがある。
「より革命的な変化に、私は魅了され続けてきた。自分でもなぜだかわからない。なぜなら、それを選べば、もっと困難になってしまうからだ。より多くのストレスを心にかかえこむことになる。みんなに、おまえは完全に失敗した、といわれる時期もおそらくあるだろう」
この短い言葉には、「コンフォート・ゾーンを超える」挑戦の苦しさが凝縮されている。先が見えない困難ゆえのストレスを抱えながら、慣れ親しんだ世界に留まる人々からの批判を受ける中、成功の保証など何もない世界を疾走してはじめて、大きな果実を得るのである。”
— | 居心地のいい社会とは|【ウェブ立志篇】米ミューズ・アソシエイツ社長 梅田望夫 |
出典:http://www.sankei.co.jp/netview/yahoo/kdk/101025.html
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