ケヴィン・リンチが『都市のイメージ』でいうところの、ノードの役割を担うことは間違いない


デジタルサイネージのノードとしての可能性とは



先日の『そめけん!』のメインテーマは、「デジタルサイネージ x ソーシャルメディア」。ゲストに、横浜ストリームの浜田宏司さんにお越しいただき、今まさに始まろうとしている、横浜でのデジタルサイネージを利用した取り組みについてお話しいただいた。デジタルサイネージの変遷や、韓国での事例などを交え、ご丁寧にご紹介いただいたおかげで、デジタルサイネージについての理解が深まり、またその可能性に思いをはせることができた。さて、ソーシャルグラフを活かしたコンテンツが、街角のデジタルサイネージと出会ったら、どんなことが起こるだろう。


ソーシャルメディアを研究する番組『そめけん!』 2010年10月19日 第26回配信
http://www.ustream.tv/recorded/10295867


たとえば、Twitterをつかって、ある特定のテーマのTweetが蓄積されたら、扉が開いて、次の映像がスタートするといったストーリー性のあるコンテンツはどうだろう。次のストーリーの展開を期待して、次々とTweetする人々の登場を期待できる。ただし、ここで考慮しなければならないのは、街中に設置されるデジタルサイネージは、人々の往来を阻害するようなものではあってはならないということ。いかに魅力的なコンテンツがそこで展開され、多くの人々を歩みを止めることになったとしても、それにはコンテンツ自らが上限を設けなければならない。WEBサイト上で展開されるコンテンツにはない、街中に設置されるデジタルサイネージ用のコンテンツならではの設計ポイントのひとつだろう。なんてことも考えた。


しかし、街中に設置されるデジタルサイネージは、ケヴィン・リンチが『都市のイメージ』でいうところの、ノードの役割を担うことは間違いない。都市の活性化のためには、どこに配置するのがよいか、またノードとして機能するには、どのようなコンテンツを用いるべきか。さらに、ケヴィン・リンチの時代にはなかったデジタルサイネージならではの機能は、都市にどう作用していくのだろうか。