プリウスに認めたからこそ、乗り換えを決めたのである
“人は入手したものの価値を約3倍過大評価する〜行動経済学「保有効果」
(略)売ってもいいと答えた人の平均価格は7ドル12セントであるのに対し、買ってもいいと答えた人の平均価格は3ドル12セントだった(Kahneman, Knetsch,and Thaler 90年)。つまり消費者は、いったん入手したものの価値を最初に買うときの価値の倍以上に見積もっているわけだ。
これを行動経済学では「保有効果」と呼び、買い手は自分が手に入れた製品やサービスの価値を約3倍に過大評価するといわれている。
すでに所有する製品が3倍も過大評価されるなら、「機能が少し追加された」「不満点がやや改良された」程度の新製品が選ばれない理由もよくわかる。プリウスを注文したユーザーも、いま所有する自動車より3倍の価値をプリウスに認めたからこそ、乗り換えを決めたのである。”
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出典:http://president.jp.reuters.com/article/2011/01/03/8D3B306A-0CAE-11E0-A187-57C13E99CD51.php
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