決まり文句や、つなぎの言葉が使われているか? 主張を支えているものは何か?

アウトプットは、できればインプットと同じ水準のものがいい。


たとえば論文を読むなら、論文を書くつもりで読むこと。


そうなると内容を得るだけでは済まなくなる。


  • どういった構成で書かれているか?

  • どんな決まり文句や、つなぎの言葉が使われているか?

  • 主張を支えているものは何か?

  • データはどうやってつくられたのか?

  • それにはどれくらいの時間とリソースが必要なのか?

  • どの参考文献から、どんな一節が引用されているのか?

といった「こまごました」こともチェックすることになる。


何もかもを一度に読む取ることは難しいのなら(確かに難しいことだ)、内容が理解できたと思う論文を、今度は「書き手」の立場から再度(多分、繰り返し)読み返すこと。


だから読むのなら、再読に耐えるようなものがいい。


行なうのは、論文のリバース・エンジニアリングだ。


とことんバラバラに分解して、分解・解析の結果は、自分がすぐにでも利用可能なようにストックしておくこと。


最初は手間がかかるが、すぐに役立つ。











100冊読む時間があったら論文を100本「解剖」した方が良い 読書猿Classic: between / beyond readers