失敗に素直に向き合い、なぜ失敗したのかを突き止め、そこから学ぶ方が利口です

非難することで失うもの
失敗を非難することは簡単ですが、失敗を非難することは失敗を押しつける行為ということを忘れてはなりません。失敗を押しつけて切り捨てることは簡単ですが、それをしてしまえば皆が失敗から逃げ始めます。自分の順番を恐れて、責任の押し付け合い、内輪もめが頻発し、亀裂が入り始めます。失敗を一人背負った人は、周囲から白い目で見られて信頼を失い、その重圧に耐えられずに倒れていくような環境では、まともにリスクに向き合えるはずもありません。非難することは一人一人をバラバラにさせる行為でもあるのです。
失敗こそが人を大きく育てる
失敗を殊更に大きく非難されれば、失敗を回避するように行動しても不思議ではありません。失敗しないように行動することが善になれば、無難に済ませて波風建てないことが最善となるのです。そんな失敗しないようなことを続けていたら、成長しないどころか衰退の一途を辿ります。誰かがリスクを負って得た成功を、リスクを負わずに食いつぶすような態度を認めればどのような立派な組織でも、内側から崩れ去ります。
失敗は誰のためにするのか
世の中、失敗をしない人はいません。確かに失敗は損失を生みますが、後を絶たれて継続できなくなるわけではありません。だったら失敗に素直に向き合い、なぜ失敗したのかを突き止め、そこから学ぶ方が利口です。意志と行動があれば、次に挑戦するときには、より賢く逞しくなれるはずです。失敗は次の成功の糧にすることができるのです。加えて、一人の失敗を皆でフォローすれば、全員がそれらの失敗を糧に成長することもできます。失敗は共有すればするほど活かすこともできます。むしろ、そのようなone for allの精神がある所ではリスクに果敢に向かってチャレンジする人が自然と出てくるのものです。
積極的にやった失敗は、受動的な成功よりも価値がある
成功するためには難しい課題に挑み、沢山の失敗をする必要があります。非難すべきは失敗したことよりも、挑戦しないことです。世の中には素質がありながら成功しなかった人など山のようにいます。それは、数々の失敗に対して、向き合い続ける意志が折れたからに他なりません。その失敗を個人に押しつける社会は意志を支えません。開くはずだった花を萎れさせないためにも、失敗を皆で引き受けて絶対に無駄しないという土壌がなにより重要です。失敗は必ず、すべての人の肥料になり得るのです。










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