彼女は、今、仕事を楽しんでいるだろうか

”昔のことよ”と「アハハ、バカでしたよねぇー」と笑えない彼女自身が、「私は役に立つ人間なのか?」という不安に苛まれていたんだなぁ、なんてこ
とがようやく分かった気がした。あの時の彼女の不安に気が付くことができたならば、「なんだか怖い人・・・」とその後、彼女に少し距離を持ってしまうよう
なこともなかったかもしれないなぁ、なんてことも今更ながらに思ったりする。

「役に立つべき人間でありたい」という思いを強く持った、競争社会を生きてきた真面目な人ほど、仕事をすればするほど苦しくなっていく・・・そんな人が多いような気がしてる。

・・・みんな自分を肯定できるような、そんな仕事のしかたをしているだろうか。

あの時の彼女は、今、仕事を楽しんでいるだろうか。











北原みのり|仕事が出来る人・出来ない人 その2