書物史の先駆けとなった高名な本で、日本では筑摩書房から翻訳がでている
“ 一四五〇年 一〇〇点
一五五〇年 五〇〇点
一六五〇年 二三〇〇点
一七五〇年 一万一〇〇〇点
一八五〇年 五万点
一九五〇年 二五万点
二〇〇〇年 一〇〇万点
この表は、ガブリエル・ザイドというメキシコの詩人ジャーナリストが書いた『So Many Books(本がいっぱい)』という本でみつけたものです。
古い年代の数字は、さきに名前だけあげたフェーブルとマルタンの『書物の出現』という本を参照しているようです。一九五八年に刊行されて新しい書物史の先駆けとなった高名な本で、日本では筑摩書房から翻訳がでている。ただし半世紀まえの本ですから、研究がすすんだ現在から見ると、かならずしも正確な数字とはいえない。あとのほうの二十世紀にはいってからの数字はユネスコの統計によるものです。
したがって、前者はヨーロッパのみ、後者はアジアやイスラーム圏をふくむグローバルな数字と見ていい。
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