隔離病棟に移され

でもこれって都会の人にも人ごとではないはず。都会には「家族の一員です」といって犬や猫をかわいがる人も多いけど、それらの犬や猫がかかる感染症で危険なモノが現われたら、いきなり法律で「すべての犬・猫は殺処分する」とか言われる可能性もあるわけでしょ。「うちの○○ちゃんは家族の一員なんですっ!」とか言っても、「何を言ってるんだ。まだ殺してないのか。」みたいに言われちゃう。

おそらく国が殺処分を求めないのは、かろうじて“人間”だけでしょう。その人間でさえ、流行る感染症の致死率や感染力によっては、完全隔離が求められる日がくるかもしれない。たとえ2歳の赤ちゃんでさえ、その病気だとわかったら隔離病棟に移され、いつ死んでしまうかもしれないのに親も会うことは許されず・・・みたいなことは十分に想像できる事態じゃないかしら。その患者がでた家族は全員一切の外出を禁じられて自宅に幽閉され・・みたいなね。ちきりんに小説家としての才があれば、一作書いてみたいくらいだ。

結局のところ感染症が問うのは、医学や薬学のレベルではなく、人間社会のレベルなんだよね。











『感染症が問う社会のレベル』 Chikirinの日記