表徴に従ってしか姿を表わさないのである

インディオたちは人生を表現しない。彼らには事件を分析する必要がない。反対に、彼らは神秘の表徴を生き、記された後をたどり、呪術が与える指示にしたがって、語り、食べ、愛しあい、結婚する。要するに芸術、それこそ本当の芸術と言えるもので、それは世界を前にしての個人の惨めな問いかけなどではない。芸術とは人間の集団がいだいた宇宙についての印象であり、細胞の一つ一つと全体とのつながりであるがゆえに、それは芸術なのだ。」

人間の体験は宇宙の体験に含まれているという。欧米の芸術家は常に他人のやっていない独創表現を探しているが、インディオの呪術的な世界観はそんなちっぽけな個人的創造を超越する。宇宙の神秘を、生活行為、儀式の中で、共同的によみがえらせる。

インディオは世界を組織する。彼は伝統的な表徴に従ってしか姿を表わさないのである。現実主義がなにになろうか。インディオは、現実というものに関心がない。これに反し、この現実というものは、わたしたちを窒息させているのだ。」











悪魔祓い - 情報考学 Passion For The Future




出典:http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/12/post-1341.html

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