コンテンツを決定したら、次にコンテンツを掲載・発信していく順番を決める

より正確なヒアリングを行うコツは、その時点での「クライアントの状況」と「案件の状態」に合わせたヒアリングを行う工夫をすることだ。段階別にヒアリングするポイントを変化させることで、ブレがなく筋の通った効果的なヒアリングが実現できる。以下では、ヒアリングポイントを段階ごとに解説していく。

レベル1 目的絞込段階−目的は何か?


この段階で押さえるヒアリングポイントは「目的の洗い出しと絞り込み」だ。のちのち要望が出たり、Webサイトの目指すべき方向が散漫になったりしないように、極力初期段階で考えられる可能性は洗い出し、そのうえで目的を絞り込んでいこう。Webマーケティングの基本は一目的に対して一Webサイトが鉄則だ。

レベル2 対象絞込段階−ターゲットはだれか?


この段階で押さえるヒアリングポイントは「目的に対するターゲットの明確化」。Webサイトはいつでもそれを利用するターゲットのために存在する。想定されるターゲット(ペルソナ)を洗い出し、さらにターゲットの絞り込みをしていくことが大切になる。

レベル3 手段選定段階−用いる手段はどうするか?


目的とターゲットが定まったら、取るべき手段を考える。PCサイトでいくか、モバイルサイトでいくか、そもそもWebでいくべきかなど、ターゲットの導線を徹底的に掘り下げて、そこから最適な手段を選び出す。

レベル4 企画段階−どんなコンテンツを与えるか?


手段が決まったら、企画やコンテンツを考える。「コンテンツ」はWebだけでなく、あらゆる現場で使用される用語だが、Webディレクションにおけるコンテンツとは「ターゲットを誘導するうえで、与えるべき必要情報」ということになる。コンテンツの決定基準は、目的達成に最適かどうかという一点に絞られる。逆に、不要なコンテンツを与えることは、サイト内での離脱率を高めるばかりか、誘導の妨げとなる可能性も出てくる。

レベル5 サイトマップ段階−ページ構成はどうするか?


コンテンツを決定したら、次にコンテンツを掲載・発信していく順番を決める。これが最終的に、Webサイトのページ構成の基盤となるサイトマップへとつながっていく。

レベル6 デザイン段階−どんなデザインでいくか?


ページ構成が決まったら、次にデザインを起こす。Webデザインに含まれるのは、単なる表面的なデザインだけにとどまらない。操作性やユーザビリティを考慮したインターフェイス設計を含めたデザインまでを意識し、考える必要がある。

レベル7 マークアップ段階−コーディングルールは決まっているか?


次にマークアップのルールを決定する。下層ページのコーディングや動的なコンテンツのプログラム作成などを考える。

レベル8 運用段階−運用環境、集客対策が決まっているか?


Webサイトが立ち上がったら、Webサイトの運用に移る。さらに、SEO、SEM対策を考慮した集客対策に備える必要がある。










第2回 Phase2 段階別のヒアリングポイント - MdN Design Interactive