清涼飲料水事業のほとんどの経費はご存知の通りマーケティング費

アイスキューカンバーがなぜ商業的に成立するのか?

そのヒミツは、清涼飲料水業界の収益構造にある。

清涼飲料水事業のほとんどの経費はご存知の通りマーケティング費。

大型商品で十数億円、通常の商品でも数億円の広告宣伝費を投下して

認知度を上げる。つまり、コンビニで140円で500mlのコーラを買っても、

その殆どはテレビ局や電車の釣り広告、雑誌広告などの宣伝費。

その次に費用がかかるのが、ペットボトルの新規デザインにともなう金型費。

これが結構高くて、新しいペットボトルデザインを起こすと、数千万円かかる。

原料の水・香料・甘味料・二酸化炭素などは、合わせても10円に満たない。

烏龍茶の原料費が、500mlで1円50銭というのは有名な話。

アイスキューカンバーは、冒頭の二大支出を大胆にカットしてる。

まず、一つ目の広告宣伝費。積極的なテレビCMを打たないで、広報→クチコミ

というルートで商品の認知度を上げてる。下記の検索件数をみると、膨大な広告

宣伝費を投下している他社製品よりも2倍の書き込み件数があるのがわかる。

いかにネットで話題になって広がっていく商品かということがわかる。

アイスキューカンバー の検索結果 約 634,000 件

爽健美茶 の検索結果 約 285,000 件

黒烏龍茶 の検索結果 約 386,000 件

また、アイスキューカンバーではペットボトルの金型も既存商品のものを流用して

新規投資を行っていない。

つまり、インパクトのある企画で、なるべく経費をかけずにクチコミに頼って

流行の山の高さだけで売り逃げる、短期決戦商品。それがアイスキューカンバー

話題性があればいいので、別に「しょうゆ味のコーラ!アイスソイソース誕生!」

でもなんでもいいのだ。










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