年齢層を絞った広告も出せる


 「顔認識システム」を搭載し、広告を見た人の性別や年齢層などを測定する「電子看板(デジタルサイネージ)」の実験が21日、東京都内の20駅で始まっ
た。実験は1年間で、国内の公共交通機関では前例のない規模だ。



 主催者によると、撮影は52インチの大型モニター上部に内蔵したカメラで行い、「広告調査実施中」と明記。プライバシーを重視し、個人が特定できる画像
は保存しない。性別や年齢層などの測定精度は約7割。得られたデータを分析し、電子看板では、どのような内容が注目されるかを広告主に提供する計画だ。



 電子看板は、時間帯や曜日別に内容が切り替えられることに加え、見る人をカメラで撮影すれば性別や年齢層を絞った広告も出せる。現在の駅看板や電車内広
告に代わる広告媒体として、鉄道会社が力を入れ始めている。



 今回の実験では、首都圏の鉄道会社や系列広告会社の11社が「推進プロジェクト」を結成。JR新宿駅や東京メトロ銀座駅都営地下鉄六本木駅などの主要
駅に大型モニターを計27台設置し、飲料メーカーなどの15秒広告を次々に流す。











asahi.com(朝日新聞社):広告見た人の性別、年齢測定「電子看板」都内で実験 - 社会