「コギャル」


――さきほどお話に出た「ギャップ」についてもう少し。ヒットを生み出すには、何らかの形でギャップの発見と解決が提示されていることが重要なのだと思いますが。



嶋:要するに「暗黙知」を認識して言語化することだと思うんです。たとえば、独特のゆるい少
女趣味をアピールする一群の女の子たちを、誰かが「森ガール」と名付けるまで、それは世の中に認知されていなかったんです。「コギャル」だってそうですよ
ね? 彼女らは「ヘンなカッコをした女の子たち」でしかなかった。つまり社会の暗黙知だったわけです。しかし、いったん共感性の高い呼称が生まれると、確
かに最近そういう女の子をよく見かけるなということになる。「コギャル」や「森ガール」の場合、それが社会現象にまでなり、マーケットも確立しました。そ
れが「ヒット」と呼ばれる状態でしょうね。











「本屋大賞」仕掛け人・嶋浩一郎の“笑撃的”ツイッター術 - ヒット研究所 - 日経トレンディネット

暗黙知としての「森ガール」